この論文は、個体診療に従事していた時に行った疫学調査をもとに書きました。酪農の現場では、研究が進み技術が進歩しても未だに解決されない問題がいくつもあります。子牛の下痢症もその一つです。この疫学研究では、診療所管内の酪農家を対象に、子牛下痢症が少ない農場と多い農場で子牛の管理にどよのうな違いがあるのかを症例対象研究を用いて明らかにしました。現場で得られた情報から一般化されたデータにして、疾病予防に取り組むのも獣医師の重要な仕事の一つです。