日々の仕事
獣医学術学会年次大会in神戸
12月1日から3日にかけて神戸で開催された第41回日本獣医師会獣医学術年次大会(令和5年度)に参加してきました。産業動物のみならず小動物や公衆衛生分野の講演も行われ、獣医師の職域の広さを改めて実感しました。産業動物におけるシンポジウムのテーマに「牛の育種改良におけるゲノム情報の活用」、「OPU-IVPの活用・実践」がありました。弊社でも2021年7月からOPU事業を開始しており、私自身も入社してから検卵業務に携わっています。遺伝的能力の高い牛からOPU-IVFによって受精卵を生産し、受精卵移植により農場の生産性を高める取り組みが、今後より一層広まると実感しました。また、株式会社よくつくの石井一功先生より、「繁殖成績向上と生産支援を目指した現場での取り組み」の題目で講演がありました。牛群管理獣医師として仕事に求められること、学び続ける姿勢や農家尊重の精神などについて、石井先生の経験を通して熱くお話を頂き、大変刺激を頂きました。演題関しては高張食塩水による乳房洗浄や、難産牛における血清アミロイドAなどの研究演題がありました。子牛における血清アミロイドAの話もあり、今後比較検証してみたいと思っております。今年度自身が参加する学会はこれで最後となりました。入社してから様々な学会やセミナーに参加し、学びの取っ掛かりとなるものを沢山得ることが出来ました。生産現場に還元できるよう、今後も日々精進して参ります。
澤田